Since August 2006, Kichijoji Musashino.
ある朝、僕は目が覚める。ベッドから無理矢理に出ないと僕の体は目を覚まさないだろうと思い、鉛のように重い体を持ち上げる。いやまてよ、これは布団のせいかもしれないと思いたち布団をはぐ。なんて重い布団なのだ。そうやって体は軽いのだと暗示をかけようとしたのだが、やはり体は重い。それから、のそのそと台所へ向かい冷蔵庫からスポーツドリンクを取り出し、ガラスコップに注ぐ。まだ黒く重々しいカーテンを開けていないから天候はわからないが、ただそのカーテンの端からうっすらと光がもれている。耳を澄ますと小鳥の声が聞こえてくる。まだ蜃気楼を見ているような感覚を作り出す眠気が残り体の機能が目覚めていなかったためだろうか、沈黙が満ちていると感じていた部屋が急に騒がしくなりはじめる。この時、僕の脳が覚醒していなかったことに気がつく。カーテンを勢いよく開ける。同時に目がくらみ、朝の日差しの気持ちよさを体全体で感じたように思えたのと同時に、僕は現実の世界へと足を踏み入れる瞬間を感じ取った。そして朝を振り返る。それからは、あまり記憶にない。